研究課題
本年度は、年度中に、南インドを対象としたモノグラフ、および歴史地理情報論のモノグラフを書き終え、その成果を海外の研究機関で発表し、来年度の出版への準備を整えることを目標とした。それに関連して、以下の活動を行った。1.手書の村落台帳については、ポンネリ地域とシャーラーヴァッカム地域のデータ入力を終えた。2.ミーラーシー権報告書、ザミンダーリー制報告、村落土地台帳、センサスなどの統計処理を終え、空間単位別の地図を作成し、出版のための版下を作成した。3.分析結果を時期別に幾つかの報告にまとめ、それをインドのジャワハルラルネルー大学歴史研究所、インドのポンディチェリにあるフランスインド学研究所、ミュンヘン大学、台湾国立大学、香港科学技術大学において、それぞれセミナーや講演会等の形で発表し、あるいは研究者と意見交換した。4.オクスフォード大学南アジア学部長のDavid Washbrook教授を1週間招聘し、研究会を開催した。また、ミュンヘン大学人類学科フランク=ハイドマン教授と共に、18世紀村落史料の現在との連結、カーストの照合と分析などについて共同研究を行った。5.京都大学東南アジア研究所で、今後のGIS研究の研究活動について議論した。以上の活動を経て、研究成果として、『前近代南インドの社会構造と社会空間』を書き上げた(別途提出する)。なお、本成果は、来年度、出版助成申請して東京大学出版会から出版する予定であり、また、その英文版を来年度中にまとめ、Sage Publicationから出版する予定である。なお、歴史地理情報論に関するモノグラフは、残念ながら書き終えることが出来なかったが、これについては、今少し問題を煮詰める必要があり、できる限り早い時点で書き終え、出版したい。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (6件)
The State in India : Past and Present
ページ: 140-201
Geographical Analysis 38-1
ページ: 57-66
Proceedings of First International Symposium on Area Informatics : Potential of GIS/RS in Area Studies
ページ: 11-28
GIS-based Studies in the Humanities and Social Sciences
ページ: 127-138
ページ: 93-109
ページ: 113-125