研究課題/領域番号 |
14330034
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
伊東 暁人 静岡大学, 人文学部, 助教授 (40242755)
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研究分担者 |
影山 喜一 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (80096396)
榎本 正博 静岡大学, 人文学部, 講師 (70313921)
佐藤 誠二 静岡大学, 人文学部, 教授 (10170755)
田口 敏行 静岡産業大学, 国際情報学部, 助教授 (10259301)
渡部 和雄 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (90244532)
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キーワード | 地方企業 / 経営戦略 / 静岡県 / 構造改革 / 産業集積 / 韓国:イタリア:ドイツ / 電子仲介業 / 情報サービス産業 |
研究概要 |
当年度は3ヵ年間で計画されている本研究の2年目であり、1.前年度に引き続き、各種統計データの収集、2.「構造改革」の影響について企業経営者へのアンケート調査の実施、3.前年度に選定した個別企業や業界団体などを対象としたヒアリング・事例研究、などを中心に研究を進めてきた。 具体的には、1.産業構造の変化を明らかにするために各種の統計データを収集した。 2.平成15年9月、「地方企業が直面している問題と政府の「構造改革」に関するアンケート調査」を、静岡県内企業2000社を対象に実施、582社より回答を得て、総括的分析を報告書にまとめた。 3.静岡県内外の特色ある地方企業を中心にヒアリングと事例研究を行った。その際、部分的に国際比較の必要性が生じたため、イタリア・ドイツなどの地方企業の事例を研究した。 これらの研究の結果、1.では、一部の業種では業績の改善が見られるが、大都市圏よりも回復のペースが遅いことが明らかとなった。 2.のアンケート結果の分析では、(1)回答企業は総じて売上・利益ともに減少傾向にあり、デフレの影響を受けつつも、差別化戦略を指向していること、(2)構造改革政策の影響は、全体としてあまりないが、税制改革についてはプラスの影響と評価する傾向がみられる、などが明らかになった。 3.では、地方ベンチャーから全国展開している企業、産業集積からクラスター形成の事例として浜松地域の企業群などを対象に、連携戦略、研究開発戦略、電子商取引への対応、産学官共同による起業などについて検討を行い、企業戦略のありかたや変化について分析し、来年度の研究への課題整理を行った。
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