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2002 年度 実績報告書

保型形式・保型L関数・新谷関数の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14340006
研究種目

基盤研究(B)

研究機関金沢大学

研究代表者

菅野 孝史  金沢大学, 理学部, 教授 (30183841)

研究分担者 森下 昌紀  金沢大学, 理学部, 助教授 (40242515)
山田 美枝子  金沢大学, 理学部, 教授 (70130226)
伊藤 達郎  金沢大学, 理学部, 教授 (90015909)
村瀬 篤  京都産業大学, 理学部, 教授 (40157772)
早川 貴之  金沢大学, 理学部, 助手 (20198823)
キーワード保型形式 / 保型L関数 / 新谷関数 / テータ関数 / Weil表現
研究概要

1.Siegel-Weil formula
3次ユニタリ群上の正則保型形式の数論的研究において、原始的テータ関数による展開は極めて重要な役割を果たす。U(1,1)からU(2,1)への正則保型形式の持ち上げ(Kudla lift)について、原始的テータ関数による展開が昨年度までに得られている。今年度は更に踏み込んだ考察を行うため、U(2,1)とU(2,2)の組に関するSiegel-Weil formulaを求めた。正規化は必要としないが、かなり精密な議論を要した(現在、論文作成中)。今後はこれに基づき、Kudla liftに伴う内積公式を求める予定である。
2.Jacobi形式からSU(2,1)上の保型形式の構成
テータリフトにより、Jacobi形式からSU(2,2)上の保型形式が得られる。これを部分群SU(2,1)に制限することで、3次ユニタリ群上の正則保型形式が構成される。この構成法の利点は、像のTaylor展開係数が(楕円保型形式のCM点での値を用いて)明示的に表示されることにある。ガウス数体の場合に、これを用いて(偶数weightの)保型形式環についてのResnikoff-Taiの結果の簡明な別証を与えた。他の虚二次体に対しても、数多くの具体的保型形式を構成してある。残念ながら、maximal latticeに関する3次ユニタリ群上の保型形式の次元公式が知られていないため、保型形式環の構造決定までには至っていない。来年度以降は、次元公式の建設を進めて、ガウス数体以外にも、保型形式環の構造決定を目指す。なお、3次ユニタリ群のunimodular latticeに関する次元公式は知られている(橋本・古関)が、より一般的なmaximal latticeに対して求めるためには、新たな共役類の寄与が生ずるため、かなりの議論が必要となる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] A.Murase: "Fourier-Jacobi expansion of Eisenstein series on unitary groups of degree three"J. Math. Sci. Univ. Tokyo. 9. 347-404 (2002)

  • [文献書誌] S.Kato: "Whittsker-Shintani functions for orthogonal groups"Tohoku Math. J.. 55(to appear). 1-64 (2003)

  • [文献書誌] M.Morishita: "On certain analogies between knots and primes"J. reine Angew Math.. 550. 141-167 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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