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2003 年度 実績報告書

部分双曲的力学系のエルゴード的性質

研究課題

研究課題/領域番号 14340052
研究機関北海道大学

研究代表者

辻井 正人  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20251598)

研究分担者 宍倉 光広  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70192606)
國府 寛司  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50202057)
浅岡 正幸  京都大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10314832)
キーワード力学系 / カオス / エルゴード理論 / 部分双曲力学系
研究概要

本年度は前年度の研究で得られた結果,すなわち,「曲面上の部分双曲的力学系についての物理測度の有限基本系がgenericな条件の下で存在する」という結果の整理と拡張,およびエノン写像についてのBenedicks-Carlesonの定理(ストレンジアトラクタの存在)について新しい証明を与える試みを中心に研究を進めた.前者については,国内のいくつかの研究集会とベルギー,ブラジル,フランスで開催された国際研究集会等において結果を発表した.そしてそこで得られたコメント等を反映させて論文の最終版を完成させ現在投稿中である.また2004年1月2月のフランス(Paris, Ecole Polytechnique)滞在中に先方の研究者との議論の中で結果の精密化や多次元の場合への拡張についていくつかの重要な結果を得た.精密化についての結果は現在共同で論文を執筆中である.また私の今後の研究の主目標である多次元の場合には主に2つの困難が知られていたが,そのうちの一つはここで得られた結果によって既に解決した.今後はもう一方の困難を解決し本研究の主要な結果として部分双曲的力学系についての基本的な定理を得ることを目標にする.後者については,新しい証明を数理解析研究所における研究集会(数理研特別計画「Benedicks-Carleson理論とその周辺」)において4日間にわたって発表し,現在原稿を改訂して講義録を作成中である.講義録は来年度中に何らかの形で出版する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 辻井正人: "Weakly expanding skew products of quadratic maps"Ergodic theory and dynamical systems. 23・5. 1401-1414 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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