研究課題/領域番号 |
14340058
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
羽部 朝男 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90180926)
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研究分担者 |
中井 直正 国立天文台, 宇宙電波天文学系, 教授 (80192665)
兼古 昇 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50001847)
藤本 正行 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00111708)
徂来 和夫 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80344464)
亀野 誠二 国立天文台, 宇宙電波天文学系, 助手 (20270449)
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キーワード | 分子雲 / 星形成 / アンモニア分子 / 電波天文学 / 銀河系 / 22GHz / オリオン分子雲 |
研究概要 |
北大11m電波望遠鏡を用いて、銀河系の大局的な星形成を研究するため、分子雲の高密度領域に良く分布しているアンモニア分子を観測する計画を進めている。アンモニア分子の複数の輝線を観測することで分子雲の密度を温度を制度よく測定し、それによって星形成に至る分子雲の物理状態を明らかにすることをめざしている。この複数分子輝線の観測を可能にするため従来の2GHz帯と8GHz帯のVLBI観測受信機システムを全面的に取り外し、昨年度開発およびテストを行っていた新22GHz帯受信機と冷凍機システム、ホーンを新しく載せた。また、受信機以降の中間周波数帯システムを全面的に作り替え、ヘテロダインシステムの作成およびテストを行った。 全望遠鏡システムの稼働を確かめるため、本年1月にテスト観測を行い、オリオンAの受信に成功し、22GHz受信システムが正常に稼働していることを確認した。現在、本格的な観測に必要な電波望遠鏡の運用システムと分光処理システムおよび観測データ処理システムの開発を進めた。また、連続波の観測に必要な強度更正装置を開発し平行して、アンモニアが豊富な星形成領域と期待されるオリオン分子雲領域やタウラス分子雲領域の観測計画を立案するために、従来の研究のサーベイを行い、観測領域の設定を進めた。 研究費は、これらの研究に必要な消耗品の購入、国内の共同研究者との研究連絡などに使用した。
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