研究課題
平成14年度は、すばる望遠鏡のコロナグラフ撮像装置を用いて、太陽系外惑星の直接探査をめざした観測を開始した。観測対象としたのは、おうし座分子雲に付随する年齢が10万年から1000万年の若い星である。対象となる約200個の星のなかから、今年度は31個についてHバンドで撮像を行った。撮像は波面補償光学装置を用いて行い、各天体について分解能0.2秒角以下の、これまでに無い良質の画像をすることができた。報告書作成の時点においては、各天体の詳細解析を進めているところであるが、クイックルックから判断した限りでも、以下のような結果が得られている。(1)原始惑星系円盤などが散乱光として検出されている天体:11個(2)数秒以内に伴星が検出されている天体:5個うち、新たな伴星を検出したもの:3個今後の詳細解析の進展にともなって、原始惑星系円盤の新たな構造や、暗い伴星(褐色矮星や惑星候補天体)の検出が進むと考えている。
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