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2004 年度 実績報告書

ガンマ線バースト用X線偏光検出器GAPOMの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14340065
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

三原 建弘  独立行政法人理化学研究所, 牧島宇宙放射線研究室, 先任研究員 (20260200)

研究分担者 窪 秀利  国立大学法人京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40300868)
玉川 徹  独立行政法人理化学研究所, 牧島宇宙放射線研究室, 研究員 (20333312)
キーワードX線偏光 / 散乱型偏光計 / GAPOM / ガンマ線バースト / 八角シンチレータ / モジュレーションパラメタ
研究概要

本年度は、散乱体としてプラスチック・シンチレータを用い位置検出能力を持たせる実験、およびシンチレータの代わりにCdTe半導体検出器を並べて散乱スペクトルを精密に測定しシミュレーションと比較すること、また大面積化の試みを行った。
プラスチック・シンチレータを52本のマッチ棒状にセグメント化したもの(セグメントプラシンチ)を64chのマルチパッドフォトマルで読み出した。読み出しには、手作りプリアンプおよびVAチップを用いた64chの多チャンネル読み出し回路を購入して用いた。
一方で、前年度までに製作・評価した八角シンチレータのNaIシンチレータに変えて16素子のCdTe半導体を円筒形に並べたCdTeヘッドを製作し、高エネルギー研究所フォトンファクトリで80keVの偏光X線を照射して、スペクトルを取得した。散乱分布が最高になる方向では1山のスペクトルであるのに対し、散乱分布が最低になる方向では2山のスペクトルになることが分かった。Geant4モンテカルロシミュレーションで示されたことが実験的に確かめられた。また測定された偏光検出効率はシミュレーションの通りモジュレーションパラメタM=0.67という高い値であった。以上の結果は、金田亜希子卒業論文(東京理科大学)にまとめられ、2005年3月に日本物理学会で発表予定である。
また大面積化を測るためH8500フォトマルを用いた8×8セグメントプラスチックシンチレータも製作した。これを10台ほど並べて大面積偏光検出器を構成することで気球実験の目処がたった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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