研究課題
基盤研究(B)
現在建設が進められている大強度陽子加速器の線型加速器は、約500マイクロ秒のビームバンチの中に数100ナノ秒巾のマイクロビーム構造がある。効率的な加速を実行するためには、これまでのように時間的に平均されたビーム情報を用いて調整するのではなく、このマイクロビームのひとつひとつについて、線型加速器の上流から下流までの履歴を正確にトレースすることが肝要である。全てのマイクロビームについての情報を処理することが望ましいことは確かではあるが、それ以上に重要なことは、400メートルにも及ぶ線型加速器の各所で個々のマイクロビームを正確に同定することである。上記の目的意識を持って、制御に必要なシステム開発を行った。まず、タイミングシステムとしては、高精度周波数発振モジュール、イベント送信モジュール、イベント受信モジュール、光-電気変換モジュール、信号ドライブモジュール等を開発し、設計・製作および長期安定試験を行い、予定通りの性能であることを確認した。波形分析のシステムについては、本研究の目的に適応できるように市販の製品に手を加えた。上記のモジュールやシステムは、加速器制御の世界標準になっている「EPICS」に適応できるように考慮しながら設計するとともに、全体のシステムもEPICSの元で動作するようにバランスよく構築した。時間的な制約により、システム全体の試験を行うことはできなかったが、個別のシステムの性能から類推するとほぼ当初の目的が達成できたと思われる。
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