研究課題/領域番号 |
14340113
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研究機関 | 特殊法人日本原子力研究所 |
研究代表者 |
神戸 振作 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 主任研究員 (40224886)
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研究分担者 |
徳永 陽 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 研究員 (00354902)
藤本 達也 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 博士研究員 (30391270)
青木 大 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (30359541)
本間 佳哉 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00260448)
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キーワード | 超ウラン化合物 / ウラン化合物 / 超伝導 / 磁性 |
研究概要 |
今年度はPu化合物の単結晶合成に成功した。合成した化合物はT_c=9Kの高い臨界温度を持つ新規超伝導体PuRhGa_5である。この単結晶を用いて、超伝導の重要な基本特性である上部臨界磁場H_<c2>の異方性を決定した。またNMR測定により、Gaサイトのスピン格子緩和時間T_1の温度依存を常伝導及び超伝導状態で測定した。超伝導状態のT_1の温度依存はT^3則に従いまたT_c直下でのコヒーレンスピークが見えなかったことから、超伝導ギャップは異方的であり、非通常の超伝導状態が出現していることが明らかになった。また常伝導状態のT_1の温度依存は電子相関の影響を強く受けたものであった。これは非通常超伝導状態が電子相関に起因していることを示唆している。 多重極秩序を持つと考えられるNpO_2では酸素サイトのT_1の温度、磁場依存を測定した。非常に興味深いことにT_1は常磁性状態でも磁場依存が観測された。これはNp核とO核の強い磁気相互作用による緩和過程を考慮することで理解できることがわかった。またNpO_2の単結晶の合成に成功し、その静帯磁率は常磁性、秩序状態で等方的であることを明かにした。
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