研究課題/領域番号 |
14340113
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
神戸 振作 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究主幹 (40224886)
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研究分担者 |
塩川 佳伸 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50111307)
芳賀 芳範 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究副主幹 (90354901)
徳永 陽 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究職 (00354902)
酒井 宏典 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究職 (80370401)
青木 大 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (30359541)
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キーワード | 超ウラン化合物 / ウラン化合物 / 超伝導 / 磁性 |
研究概要 |
多重極秩序化合物UPd_3では単結晶の^<105>Pd-NQR測定を零磁場行ない、Pd信号観測に初めて成功した。秩序状態になるとスペクトルの分裂が見られ,低対称化が起きることが超微細相互作用を通じて明らかになった。 115化合物NpFeGa_5の秩序状態でGa-NMRを行い、115Kで反強磁性状態になり115K-80Kでのスペクトルは中性子散乱の結果とコンシステントであるが、不明だった80Kの相転移点でGa(2)サイトが2サイトに分裂することがわかった。これは80K転移の起源が格子や軌道と関係することを示唆している。 f電子のない115化合部LuCoGa_5のGa-NMRのシフト及びT_1を測定した。1/T_1は等方的で5f系115化合に比べてかなり小さい。これはPuCoGa_5やPuRhGa_5等のシフトや1/T_1への5f電子の寄与を見積もることができた。 UO_2(反強磁性+反四極子),NpO_2(八重極子)と我々が進めてきた研究をさらにPuO_2へ展開した。PuO_2の^<17>O濃縮試料が調製し、^<17>O-NMRの測定に成功した。T_1は非常に長く、この化合物が非磁性の基底状態を持つことが示唆された。 多重極秩序を持つと考えられるNpO_2では単結晶試料を用いて^<17>O-NMRのT_1の温度、磁場.角度依存を測定した。相転移で四重極秩序と四重極秩序から磁場誘起された双極子があることを確認した。また八十極秩序を考慮するとより結果が精密に再現できることから、八十極秩序の存在を強く示唆される。スクッテイルタイト化合物強磁性体NpFe_4P_<12>の^<31>P-NMRを測定し、強磁性相で起こる起源の不明だった転移ではNpモーメントの方向が変わっていることが明らかになった。
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