研究概要 |
ランダム行列理論でのユニバーサリティーと量子カオスを理解する為に,今まで行なって来た外場がある場合のランダム行列理論の相関関数を更に研究し,いくつかの新しい結果を得た.一般のパラメーターβの場合に,WKB展開をHarish-Chandra-Itzykson-Zuber積分に対して遂行し,Jack多項式との間の新しい関係式を得た.またスペクトルムが零となる端点でのユニバーサルな相関関数のクーリエ変換がHurwitz数や交点数を表わすことが判明し,外場がある場合に得られる様々なユニバーサリティクラスに対し,それらの計算を行ない,ランダム行列理論の理解を深めることが出来た.
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