本研究では、スクイーズド光を用いて、連続量の量子エンタングルメントを生成し、その制御さらにスーパーデンスコーディング実験を行うことを目的としている。 具体的な成果としては、(1)連続量量子エンタングルメントの制御を目的として、マルチパータイトエンタングルド状態を生成し、それを用いて量子テレポーテーションネットワーク実験を行った。結果は任意の2者間で量子テレポーテーションに成功した。(CLEO/QELS2003、平成15年物理学会秋期にて発表。平成16年物理学会春期、CLEO/IQEC2004にて発表予定。論文投稿準備中。) (2)連続量量子エンタングルメントの制御を目的として、高フィデリティ量子テレポーテーション実験を行い、フィデリティ0.64を得た。(平成15年物理学会秋期にて発表。) (3)連続量量子エンタングルメントの制御を目的として、スクイーズド状態の量子テレポーテーション実験を行った。結果は非古典状態であるスクイーズド状態のテレポーテーションに成功し、量子テレポーテーション過程における古典/量子の境界に関する知見を得た。(CLEO/QELS2003、平成15年物理学会秋期にて発表。論文投稿中quant-ph/0311056) (4)スーパーデンスコーディング実験に成功した。(平成15年物理学会秋期にて発表。論文投稿中quant-ph/04204。) 以上のように、目標をほぼすべて成し遂げることができた。
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