研究課題/領域番号 |
14340147
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 輝秋 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (80111582)
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研究分担者 |
望月 公廣 東京大学, 地震研究所, 助手 (80292861)
沖野 郷子 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (30313191)
石渡 明 金沢大学, 理学部, 教授 (90184572)
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キーワード | 南部マリアナ / 大断層崖 / 海溝・島弧・背弧海盆系 / 海底地質観測 / ドレッジ / マントル / マントル橄欖岩 / 地質断面 |
研究概要 |
本計画は、大型研究船舶を運航して、遠洋海域での観測研究を実施することを大きな特色としている。具体的には、計画2年度目(平成15年度)の11月に東京大学海洋研究所研究船"白鳳丸"(3987トン)を18日間運航してフィリピン海南部の海溝・島弧・背弧海盆系の海底地質観測航海を行った。 本研究は南部マリアナの大断層崖上での地質条件の異なる各々のin sisu岩石の層序に沿った系統的岩石採集と地質学的・岩石学的解析と地球物理学的観測を行い、両者の観測を有機的に結合させ、従来より分解能が数段高いマントルに至る地質断面を提出し、フィリピン海の海洋底の発達史を明らかにすることを目的としている。 計画2年度にあたる本年度は、現在までに入手した同海域の海底地質観測の基礎的データのまとめ、海底地質試料の観察、分析、解析及び実験設備や観測用機材の購入整備など、主として2年度末(11月)の研究航海の準備にあてた。即ち、プロトン・三成分磁力計等の観測装置の整備・調整及び、音響ピンガーを含むドレッジシステムの整備・調整を行った。陸上設備備品として、クリーンベンチと純水製造装置を購入・設置し、分析試料の前処理に供し、更に陸上分析装置(EPMA・XRF)の整備、既採集海底地質試料の分析、データの解析を行った。フィリピン海南部地域の海底地質観測データの収集処理を行い、それらのデータに基づき、研究及び観測実施に係わる検討を行った。 2003年11月11日から28日の18日、白鳳丸KH03-3研究航海に主席研究員として乗船・南部マリアナ海溝内側斜面他の海底地質調査を行い、マントル橄欖岩を主とする構成岩石の採集等を行い現在解析中である。尚、2003年2月27・28日フィリピン海の地質・岩石・地球物理・テクトニクスを中心とした公開シンポジウムを海洋研共同利用研究集会として開催し、その研究発表を論文集として公表した。
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