研究課題
基盤研究(B)
(1)[5+2]型付加環化反応の新展開エノールシリルエーテル部位とアセチレンジコバルト錯体部位を合わせ持つ5炭素ユニットとエノールシリルエーテルとの[5+2]型付加環化反応の適用範囲を拡大する目的で、種々の電子豊富オレフィンおよび芳香族化合物を2炭素ユニットとして検討を行い、シロキシアレンが新たな置換形式の7員環化合物を高収率で与えることを見出した。(2)高次付加環化反応の開発先に開発した5炭素ユニットを一炭素伸長した6炭素ユニットを用いると、エノールシリルエーテルとの[6+2]型付加環化反応が進行し、8員環化合物が高収率かつ高立体選択的に合成できた。さらに、エノールシリルエーテルをアリルシリルエーテルに換えると[6+3]型付加環化反応が進行し、9員環アセチレンジコバルト錯体が単一の立体異性体として得られた。この付加環化体は、硝酸アンモニウムセリウムを作用させることにより、対応する9員環アセチレンに変換された。9員環アセチレンは環歪みを有するため通常の方法では合成困難とされており、今回開発した[6+3]型付加環化反応は、全く新しくかつ実用的な合成手法として特筆される。一方、フランは4炭素ユニットとして働くことを見出し、[5+4]型および[6+4]型付加環化反応による中員環骨格構築法を開発することができた。(3)天然物合成への展開シロキシアレンの[5+2]型付加環化反応を鍵反応とするヒドロアズレン骨格構築法を開発し、天然物フランエーテルBの全合成を達成した。また、海産天然物スクレロフィチンAがエーテル渡環部を含む10員環炭素骨格を含むことに着目し、フランの[6+4]型付加環化反応を用いる効率的な基本骨格構築法を開発した。
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