研究課題/領域番号 |
14340200
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
新名主 輝男 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (90037292)
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研究分担者 |
芝原 雅彦 大分大学, 教育福祉学部, 助手 (60253762)
武村 裕之 九州大学, 理学部, 助手 (60183456)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | ブリズマン類 / かご型化合物 / メタロセン / シクロファン / 電荷移動錯体 / 電荷移動相互作用 / 伝導体 / 光化学反応 |
研究概要 |
1.多架橋[3_n]シクロファン類(n=3-6)の光異性化によるヘキサプリズマン誘導体の合成 ヘキサプリズマン骨格の安定化と化学反応への不活性化のために、光前駆体であるフッ素化[3_n]シクロファン類の合成法を開発した。これらの溶液に光照射を行い光反応が進行していることを確認し、現在光生成物の単離同定を行っている。また、[3_3]シクロファンがr-シクロデキストリンに包接される事を見出し、固体状態での光反応を行い生成物の構造確認を行っている。 2.新規包接ホスト分子としてのチューブ状分子の合成 単一な分子量を持つチューブ状分子を構築するために、まず、種々の空洞の大きさを有するシクロファン構成単位を合成し、それらの構造について調べた。現在、これらの構成単位を共有結合で連結する実用的な方法の検討を行っている。この研究に関連して、有機分子が取り込める三次元的な空洞を有する配位結合で架橋された数種の新規マクロサイクル類を合成してそれらの包接能について調べた。 3.シクロファンを配位子とするメタロセン類の合成と物性 鉄原子の周りが最も込み合った環境にある[3_5]フェロセノファンの合成ルートの再検討を行い、オレフィンメタセシスを閉環反応に用いるルートを考え、このルートに従って合成を進めている。また、新しい伝導体として、[3_n]シクロファンを配位子とするRu(II)Ru(O)混合原子価錯体の合成を試み、n=3の場合にはRu(I)Ru(I)錯体が生成する事を明らかにし、それらの構造と物性について調べた。
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