研究課題
基盤研究(B)
HPLCにおける飛躍的なピークキャパシティの増大を目的として、単純・完全二次元液体クロマトグラフィー(2D-HPLC)システムの開発を行い、モノリス型シリカC18カラムを二次元目カラムとして用いることにより、以下を可能とした。(1)粒子充填型フッ素化アルキル基修飾シリカカラムを第一次元、C18型あるいはPBB型シリカ連続体カラムを第二次元とする逆相完全2D-HPLCの実行による概念の実証、(2)第一次元、第二次元ともにC18型シリカ連続体カラムを用い、移動相中有機溶媒による選択性の差を利用する汎用C18カラム2D-HPLC、(3)一次元目にイオン交換ポリマーゲル粒子充填カラムを用いるイオン交換-逆相2D-HPLC、(4)一次元目にイオン交換ポリマーゲル粒子充填カラム、二次元目にモノリス型シリカC18キャピラリーカラムを用いるイオン交換-逆相2D-HPLC。各システムを(1)メタノール-水移動相中、炭化水素ならびにベンゼン誘導体混合物、(2)ベンゼン誘導体、(3,4)牛血清アルブミンのトリプシン消化物試料の分離に適用して、1時間以内で700-1000以上のピークキャパシティを実現した。第二次元カラムの長さを1cm-10cmの間で替えて、それぞれのシステムにおけるピークキャパシティを計算、測定した結果、(1)第二次元のカラムサイズ、保持、流速が2D-HPLC全体のピークキャパシティを支配すること、(2)一般的に大きな流速が大きなピークキャパシティをもたらすが、最適流速、最適カラム長が存在すること、(3)第一次元15cm、第二次元2.5cmカラムにより、2000以上のピークキャパシティを発現しうることなどを見出した。
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