研究課題/領域番号 |
14340274
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
土肥 直美 琉球大学, 医学部, 助教授 (30128053)
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研究分担者 |
瑞慶覧 朝盛 琉球大学, 医学部, 助手 (70136901)
泉水 奏 琉球大学, 医学部, 助手 (80216556)
石田 肇 琉球大学, 医学部, 教授 (70145225)
高宮 広土 札幌大学, 文化学部, 教授 (40258752)
加藤 祐三 琉球大学, 理学部, 教授 (70004372)
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キーワード | 琉球列島 / 古人骨 / ストレスマーカー / 食性 / 植物遺体 / 軽石 / 遺跡立地 |
研究概要 |
本年度は、前年度の研究会などによって確認した情報をもとに各自研究の進展に努めた。尚、米田は平成15年2月より英国オックスフォード大学へ2年間の予定で留学することになり、本年度からは研究協力者になったが、研究は継続して行うことが出来た。本年度の主な研究内容は以下の通りである。 1.西銘、宮城等は先史時代から近世の遺跡情報を収集し、データベース作成の準備をしている。 2.高宮は2回ほど沖縄へ出向き、資料の収集と分析を行い、その成果の一部を論文にまとめた。 3.米田は柴田と協力しながら、オックスフォード大学と環境研において資料の分析を行った。 4.加藤は引き続き、宮古島浦底遺跡などで軽石資料の収集を行い、さらに軽石成分の化学分析を進めている。また、米田の協力を得て、軽石内に取り込まれた珊瑚や貝から、堆積した軽石の年代推定を試みている。 5.土肥は宮城等の協力を得て、まったく情報が欠落している先島地方の先史時代人骨の発見を目指し、11月に宮古島で試掘調査を行った。 6.土肥を中心に前年度に引き続き琉球国王家の墓の一つである「浦添ようどれ」の人骨整理・復元を行った。その際、安定同位体やミトコンドリアDNA分析のための骨資料のサンプリングも行った。 7.土肥を中心に、沖縄各地において人骨の調査と収集を行い、次年度の分析とまとめの準備を行った。 また、3月2-3日には琉球大学研究者交流会館において、ほぼ全員が参加して研究報告会と研究打ち合わせ会を行い、次年度のまとめと今後の展開について話し合った。次年度は公開のシンポジウムを開催し、研究成果の地元への還元を行う予定である。
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