研究課題/領域番号 |
14340274
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
土肥 直美 琉球大学, 医学部, 助教授 (30128053)
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研究分担者 |
石田 肇 琉球大学, 医学部, 教授 (70145225)
泉水 奏 琉球大学, 医学部, 助手 (80216556)
瑞慶覧 朝盛 琉球大学, 医学部, 助手 (70136901)
高宮 広土 札幌大学, 文化学部, 教授 (40258752)
柴田 康行 独立行政法人国立環境研究所, 化学環境研究領域, 室長 (80154251)
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キーワード | 琉球列島 / 古人骨 / ストレスマーカー / 食性 / 植物遺体 / 軽石 / 遺跡立地 |
研究概要 |
最終年度に当たる本年度は、研究分担者がそれぞれに研究の進展と成果の取りまとめに努めた。また、これまでに得られた研究成果を発表するため、11月5日〜7日に長崎で開催された第58回日本人類学会大会において、「沖縄の先史時代と原史時代」と題するシンポジウムを行った。さらに、11月20日には琉球大学において、広く沖縄の研究者や一般市民を対象とした公開シンポジウム「琉球列島の主役たち」を開催した。本年度の主な研究内容は以下の通りである。 1.土肥は6月21日〜25日に、比較資料収集のため、台湾大学医学院において人骨資料の調査を行った。また、9月には研究協力者の西銘とともに久米島で近世墓の調査を行った。 2.研究協力者のハドソンは8月に沖縄で人骨調査を行った。 3.第58回日本人類学会大会においてシンポジウムを行い、成果の一部を発表した。尚、シンポジストとしては土肥、高宮、米田の他、考古学から鹿児島大学の新里貴之と人類遺伝学から科学博物館の篠田謙一、コメンテーターとしては東北大学の百々幸雄、科学博物館の馬場悠男、京都大学の片山一道の協力を得ることができ、活発な討論が行われた。 4.石田、譜久嶺等は久米島の近世墓人骨のノンメトリック調査を行い、第58回日本人類学会大会において発表した。 5.研究成果の地域還元を目指し、11月20日に琉球大学において公開シンポジウムを行った。その際、土肥、加藤、および高宮は地元の新聞紙上において成果の一部を一般に紹介した。 6.初期琉球王族の墓とされる「浦添ようどれ」の人骨調査から、琉球王族の生活や社会の様子を示唆するような興味深い知見が得られている。
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