研究概要 |
本研究の目的は,50〜100MHzの高繰り返し白色コンティニュアム光を高効率に安定に発生させるため,直径数mm程度の長尺フォトニック結晶光導波路を,フェムト秒レーザー光パルスを用いてシリカガラス中に作製する光マイクロ加工の基盤技術を確立することである.本年度は,(1)高開口数集光光学系による構造変化生成過程の時間分解観測,(2)高開口数集光光学系による構造変化生成過程の時間空間解析を行う予定であった.本年度に得られた成果は下記のとおりである. マイクロ空孔の毛細管現象 シリカガラス裏面に蒸留水を接触させ,超段光パルスを用いてマイクロ空孔を作製した.作製した空孔に液体を接触させ,空孔内の液面上昇を観測した.接触後0.2秒内におきる急速な上昇と,それ以降に起こる緩やかな上昇の2段階の上昇を観測した. 3次元マイクロ空孔の作製と貫通マイクロチャネルの作製 2次元,3次元構造のマイクロ空孔を作製した.また,厚さ1mmのシリカガラスに対して,直径50ミクロンの貫通空孔を作製した. 構造変化生成過程の時間分解観測 構造変化生成過程の時間分解観測光学系は現在作製中である.
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