研究課題/領域番号 |
14350036
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
小舘 香椎子 日本女子大学, 理学部, 教授 (20060668)
|
研究分担者 |
神谷 武志 大学評価・学位授与機, 構・学位審査研究部, 教授 (70010791)
清水 賀代 日本女子大学, 理学部, 助手 (20318794)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
キーワード | VCSELアレイ / VCSELアレイモジュール / マルチレベルゾーンプレート / 多光源マルチビーム光学系 / 小型・高速光並列相関器 / ハイブリッド顔認識システム / 高認識速度 / バイオメトリクス認証装置 |
研究概要 |
1.システムの最適化と光学系の小型化 光並列演算システムとしての前処理・後処理を最適化した。前処理では自動的に顔を検出するソフトを導入し、構えることなく自然な姿勢で認識を行えるユーザインターフェイスとした。後処理では各チャンネルの光量をプログラマブルに制御できるソフトを作成することにより、光量の均一性や調整の制御性を高めた。また、2台のPAL-SLMの書き込みを用い、読み出し用に別々の光源として使用することで小型化した。 2.VCSELアレイと回折光学素子を組み合わせた光学モジュールの作成アルゴリズムの確立 VCSBLアレイと設計の自由度が高いMLZPアレイをコリメートレンズとして組み合わせてモジュール化することで、並列化と小型化を同時に実現するVCSELアレイモジュールを構築した。実装により生ずる各VCSELの発光点誤差を、設計の自由度が高いMLZPアレイをコリメートレンズとして用いてあらかじめ設計に組み込む事で位相の揃った平行光を出射させる手法を確立した。 3.システム処理速度とシステム評価の実験 構築した顔認識装置を用い、12chに自己相関・相互相関用の顔画像、相互相関画像をそれぞれ入力し、自己・相互の相関信号の強度差が明確に得、認識装置が十分に機能していることを確認した。12チャンネル全てを利用した光並列演算により、認識速度が19face/sであることを確認した。 4.システム評価と運用実験 装置の精度評価として、バイオメトリクス認証のガイドラインに沿って、本人拒否率、他人受け入れ率共に1%未満の低いエラーの割合を得た。このエラーレイトによれば、入退室管理やコンピュータログインなどのセキュリティへの応用が十分に期待できる。現在コンピュータログイン、授業の出席管理、e-learningへの出席管理へ向けた実証実験を行っている。
|