研究概要 |
本年度の研究実績は次のようになる。 (1)潤滑油の油溜まりと負荷能力を向上させるプラトー加工面の構造を創成する往復動タイプの摩耗実験装置を完成させ,能力を滑り距離300mm,負荷面圧0.001Mpa,液滴潤滑とした。 (2)任意の距離滑らせた後に同じ位置の表面性状を測定するためのリロケーション装置を開発した。 (3)ISOで提唱されている2段階フィルタリングによるプラトー部分の抽出方法は,プラトー部が歪むことを明らかにした。 (4)二層構造表面の性質を表示する正規確率紙の自動発生と負荷曲線描画のソフトウェアを開発した。 (5)そのために,新たに負荷曲線を滑らかにする手法の開発と最大微分値からプラトー部分を抽出する手法を確立した。 (6)二層構造表面のパラメータはプラトー部分の負荷長さ率で十分表されることを見出し,摩耗曲線でその有効性を確かめた。
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