研究分担者 |
長谷川 豊 名古屋大学, エコトピア研究機構, 教授 (20198732)
今村 博 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (30303077)
朝倉 栄次 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (90135327)
荒川 忠一 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30134472)
前田 太佳夫 三重大学, 工学部, 助教授 (80238865)
|
研究概要 |
研究は名古屋大学班,東大班,三重大学班に別れて実施した. 名古屋大学班は,設置サイトとして将来有望な我が国の沿岸領域での風況を正確に予測することため,洋上ウィンドファーム内の風車にに及ぼす海岸の地形,島の存在の影響について調べた.本研究では丘陵での傾斜と風速の乱れの関係を明らかにし,さらに丘陵上における多点同時風況観測結果により求めた変動風のスペクトル,コヒーレンスを,現在用いられているモデルと比較した. 1.傾斜が流れ場へ与える影響は大きく,最大傾斜S_<max>=0.64の場合,下流に大きな剥離領域が生じる. 2.丘陵頂上において,丘陵の影響により増加するエネルギー賦存量は,傾斜の増加に伴い大きくなり,最大で2.5程度となる.最大傾斜S_<max>=0.64の場合,数値解析の予測誤差は大きくなる. 3.風の乱流特性の相関解析を行い,平坦地形に対して提案されているスペクトル,コヒーレンスモデルとの比較を行った結果,各モデルで与えられているモデル実数では複雑地形上の流れの特性を表せないことを確認した. 東大班はLES大規模計算によって風車翼.その結果, ※翼端渦によって発生する音場における音源の大きさが講習は数成分で実験と定量的に一致した.との流れと騒音予測を行なった. ※翼端渦とかかわる複雑な渦構造を明らかにし,翼端渦による騒音の発生プロセスを計算可能にした. 三重大学班は風車専用翼型に関する計算と実験を行ない, 1.回転翼面上の圧力分布について,静止時の分布との比較により,両者は必ずしも一致しないことを明らかにした.
|