研究課題/領域番号 |
14350097
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
加藤 洋治 東洋大学, 工学部, 教授 (00010695)
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研究分担者 |
宇佐美 論 東洋大学, 工学部, 教授 (80256776)
田村 善昭 東洋大学, 工学部, 助教授 (40217203)
山口 一 東京大学, 工学研究科, 教授 (20166622)
徳満 和人 東京大学, 国際産学協同研究センター, 助手 (20180143)
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キーワード | キャビテーション / ジェット / プランクトン / 油 / 乳化 / バクテリア / 有機化合物 / 環境 |
研究概要 |
液体の低温沸騰現象であるキャビテーションを利用して、(1)水中のプランクトンの殺滅、(2)水面上に出した油の乳化、分散、(3)水中のバクテリアの殺滅(4)水中の有機化合物の分解の研究を行った。 (1)水中のプランクトンの殺滅 実験対象のプランクトンとして熱帯魚の餌であるブラインシュリンプの卵を使用し、殺滅効果の大きくなる条件を調べた。殺滅方法のみならず、実験方法、実験結果の解析方法等についても、東洋大学で開発したものであり、現在、世界的に問題となっている「船舶のバラスト水問題」に対して貢献できる成果を上げた。 (2)水面上に流出した油の乳化、分散 海に流出した原油は海洋環境破壊の大きな原因となっている。対策の一つとして、分散剤を撒いて油を乳化、分散する方法が行われているが、分散剤の悪影響を懸念する声がある。本研究では、海水を高速で噴射することにより油を効率良く乳化、分散する方法を開発した。世界的に他に例を見ない新しい方法である。 (3)水中のバクテリアの殺滅 バクテリアを含んだ水を高圧に加圧し、ノズルから高速で噴出させるだけで、効率良くバクテリアを殺滅することが出来る。現在、特徴の異なる2種のバクテリア、大腸菌と枯草菌の2種について実験を行い、殺滅効果が大きいことを確認した。薬品を使わない新しい消毒法として期待できる。 (4)水中の有機化合物の分解 大型キャビテーション。ジェット装置を製作し、キャビテーションジェットの観察をするとともに、化合物の分解の際に生ずるClやCO_3^<2->は、化合物の減少にともなって増加することを確認した。
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