研究概要 |
昨年度は、フォトリフラクティブ4光波混合の出力光を外部印加電界により断続することに成功した.その際のスイッチングスピードは、通常の屈折率格子を書き換えてスイッチングするものに比較して非常に早いことがわかった.しかし、そのスピードは我々の光検出系が低速だったため測定できなかった. 今年度は高速の検出器で応答速度の測定を試みた.その結果、用いたパルス発生器の応答速度(約10μs)よりも早いことが実験的に明かになった.次に自己励起型位相共役鏡(SPPCM)にもこの方法を用いてその出力光を断続することに成功した. これまでは光の入射面と出射面に透明電極を付けて制御する縦型のスイッチを検討してきたが、今年度は電極の透明さを必要としない横型のスイッチを理論的に検討し、ポッケル系数の値によっては実現の可能性があることを明らかにした. 更にこの方法の発展型である外部印加電界により制御を行う波長選択器と画素選択器の選択特性を主として位相整合の観点から理論的に検討した.その結果はこの方法がこれらの機器にも有望であることが判明した.,
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