研究課題/領域番号 |
14350271
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
江藤 剛治 近畿大学, 理工学部, 教授 (20088412)
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研究分担者 |
竹原 幸生 近畿大学, 理工学部, 助教授 (50216933)
中口 譲 近畿大学, 理工学部, 助教授 (30188916)
梶井 宏修 近畿大学, 理工学部, 講師 (50088481)
高野 保英 近畿大学, 理工学部, 講師 (80330231)
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キーワード | 繋留型飛行船 / ローカルリモートセンシング |
研究概要 |
1.繋留型飛行船による大気環境計測 繋留型飛行船をローカルリモートセンシングのプラットホームとして使用する技術を開発した。空撮だけではなく、空気試料サンプラー等も開発し、大気の汚染状況を計測することに成功した。当日は放射冷却により、空撮でもダストドームの広がりがはっきり確認できる状況であった。粒子物質濃度は、高度50m付近で最大であった。ただしNOxについては全く異なる分布が観察された。 2.プラットフォームとしての凧の利用技術の開発 繋留型飛行船は風が強くなると係留や操作が難かしいことがわかった。強い風に対しては凧の方が安定性が良いので、凧を使った撮影技術と、環境測定技術の開発を試みた。ドイツ製の100g以下の風速計を見つけ、数個係留索に取り付け、風速の鉛直分布を計測することに成功した。 3.赤外線による水面計測 様々の条件の水面を赤外線カメラで撮影し、写り方について検討した。例えば沿岸の砕波帯を撮影すると、黒い網目状の模様が撮影された。これは昼間であれば白く見える泡の連なったものであることがわかった。実験室で室温より水温が高い場合と低い場合について水槽で砕波を起こし、発生した泡を赤外線カメラで撮影したところ、室温が低いときは泡が黒く写ることが証明できた(高い場合は白く写る)。これは水面に浮かんだ泡の表面は気温に近い温度になるためである。 4.河川のPTV計測 ヘリコプターを用いた淀川でのPTV計測実験にも成功した。 5.その他 竹原・江藤が開発したPTVアルゴリズムであるKC法のハード化を進行中である。 撮影速度100万枚/秒の近赤外線超高速ビデオカメラ用CCD撮像素子も設計中である。
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