研究概要 |
マイクロ・ナノバブル技術による水環境蘇生に関する研究の初年度において,以下の成果を得た. (1)マイクロ・ナノバブル発生装置を開発し,マイクロ・ナノバブルの直径と上昇速度を計測し,1〜10μmの気泡径を有する「マイクロ・ナノバブル」の存在を確認した. (2)マイクロ・ナノバブルの発生部における高速度撮影を行い,マイクロ・ナノバブルの発生が秒速530回転の2相旋回流において形成されていることを明らかにした. (3)マイクロ・ナノバブルの電位がマイナス数10mVであること,液体の種類によってpH特性が異なることを明らかにした. (4)マイクロ・ナノバブルの血流促進など生理活性を利用して,真珠養殖における真珠層の形成を通常の2〜3倍に増加させ,真珠養殖業者の年間売上を10倍化させた. (5)ダム貯水池下層の無酸素水域にマイクロ・ナノバブルを注入し,広範囲に渡る有酸素化と水質浄化を実現させた.
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