研究課題/領域番号 |
14350287
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 健史 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (90229071)
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研究分担者 |
山敷 庸亮 京都大学, 地球環境学堂, 助手 (20335201)
松岡 譲 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (90109033)
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キーワード | 家計消費モデル / 家庭ごみ / 生産関数 / 容器包装財 / 廃棄率関数 / 廃棄物管理 / 最適化 / コホート |
研究概要 |
1)家庭消費・廃棄モデルの開発 (1)家庭の消費モデル 家計を満足を生産するためのユニットと考え、「満足」に直結した行動(例えば、「食べる」「眠る」などの生きる基本となる行動、「遊ぶ」「楽しむ」などの余暇を過ごす行動など)を選定し、それらの行動に関して満足を財と所用時間の関数(コブダグラス型関数を採用)として表わすことにより、家庭消費モデルを構築した。このモデルを用いると、雇用などの外生的に与える諸条件のもとで、満足(効用)を最大にする消費行動及び所用時間を求めることができる。家計統計年報および社会生活基本調査を用いてモデルパラメータをキャリブレーションし、将来の高齢化社会における消費の動向について予測した。 (2)家庭の廃棄モデル消費 家計の消費財を耐久消費財と非耐久消費財に分け、各耐久消費財の時間とともに廃棄される割合(廃棄率)を定義した。商品に付随する容器包装財を産業連関表より定量化する方法について提案した。京都市が報告しているごみ細組成分類データを用いて、財が廃棄物に転換する割合を各財について求めた。以上のモデルやパラメータを用いて、廃棄物排出量の将来予測を行った。 2)廃棄物処理資源化モデルの開発 一般廃棄物の種々の処理、資源化装置について、可能な廃棄物の流れ(スーパストラクチャ)を考えて、コストあるいは環境負荷を最小化する廃棄物流量を求めるプログラムを作成した。既存の処理、資源化装置の寿命と経過年を初期値とし、更新時期を迎える時点での廃棄物処理量と、シナリオで与えられる各種制約条件をもとにして最適化計算を行い、適切な処理・資源化装置を選定することができた。
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