研究課題
基盤研究(B)
(1)実測による従来型の建築・設備技術の性能把握建物運用に関するLCCO_2評価に於いて、建築物の用途、利用状況等によってその値は大きく異なる。このため、実測により運用時のエネルギー消費量、温熱環境等を測定を行った。また、これにより、従来型の建築・設備技術におけるLCCO_2予測・評価精度の確認を行った。(2)具体的対策別のLCCO_2削減効果の検討以下の4つの具体的対策に関して建築物のLCCO_2削減効果の検討を行った。(1)省エネルギー:着衣調節などを前提とし空調設定温度に自由度を持たせる等の工夫により空調エネルギーを徹底的に削減した場合(2)建築物の長寿命化:建物の床面積、階高、床荷重などの構造体にゆとりをもたせ、将来の機能変化に柔軟に対応できる構造体にしておくことで、内装や設備を時代が求める機能に応じて改修工事を繰り返しながら、100年間使い続けられると仮定した場合(3)エコマテリアルの採用:環境と調和する材料(エコマテリアル)を徹底的に採用した場合(4)自然エネルギー利用:通風、昼光、太陽熱等を積極的に利用した場合以上の対策毎に、LCCO_2削減効果が定量的に評価される。(3)都市全体におけるLCCO_2削減効果の検討上記の具体的対策が都市全域に普及した時の都市全体でのLCCO_2削減効果の検討を行った。(4)総合的なLCCO_2評価手法の開発(2)での対策にはトレードオフ関係のあるものもある。これら具体的対策項目をGAに基づいた最適化手法などにより総合的に考慮する設計に基づくLCCO_2評価手法を開発した。
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