研究課題/領域番号 |
14350317
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研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
宿谷 昌則 武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (20179021)
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研究分担者 |
西川 竜二 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (00307703)
高橋 達 福岡工業大学, 社会環境学部, 講師 (50341475)
菅原 正則 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (60300513)
斉藤 雅也 札幌市立高等専門学校, インダストリアルデザイン学科, 講師 (20342446)
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キーワード | 住環境教育 / 体感型学習(ワークショップ) / 学習プログラム / 自然エネルギー / 熱環境 / 涼しさ / 脳科学 / 換気 |
研究概要 |
●小学生を対象にして、夏季における住まい方調査を行なうとともに、日射遮蔽・通風をテーマにしたワークショップ型住環境教育プログラムを開発・試行し、その結果をヒトの脳の特徴と対応させて考察・評価した。住まい方調査の結果、冷房使用頻度と体温に若干の相関関係が見られ、また、調査家庭の小学生は冷房された室内環境に曝されてはいるが能動的に使用しているわけではないことがわかった。ワークショップ実施の結果、小学生に対する住環境教育のワークショップが成り立つことが確認できた。WSの開発・施行にあたっては、脳の特徴を考慮することが重要であり、繰り返し入力、参加者の目標を充足させるための情報の充実、情動情報と知覚情報の同時入力を盛り込むとよいことがわかった。 ●学習者が涼房手法の存在を認識し日常生活での実践につなげるようになることを目的にして、小中学生の親子を対象にした涼房の体験学習を実施した。学習プログラムは、スライドによる涼房手法の説明、模型実験による知識と体験の結びつけ、実寸大モデルの計画・製作・在室・発表による実践と体感というものである。体験学習を行なった結果、学習者の知識と体験・体感とがっながり日常生活で涼房手法が実践されるようになることが確認できた。 ●日常的に習慣として続けられるような学習効果を与えることを目的として、居住空間で室内空気質のモニタリングを導入したワークショップの方法を提案し、2戸を対象に2004年12月に実施した。これは、換気の重要性や各自の住まい方を振り返る基礎学習、体験を通じた冬季における換気方法の検討、そして日常的なモニタリングにより構成されている。その結果、9〜11月に比べ12〜1月では窓開け状況と二酸化炭素濃度に改善が見られた。
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