研究課題/領域番号 |
14350382
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
野村 宏之 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (60023272)
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研究分担者 |
林 水根 韓国, 慶尚大学校・工科大学, 教授
小林 慶三 独立行政法人産業技術総合研究所, 中部センター, 研究員
滝田 光晴 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (20163355)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | 半凝固加工 / 鋳造 / 高機能鋳鉄 / ミクロ組織 / クーリングプレート / 湯流れ性 / 鋳型充てん / 鋳型転写 |
研究概要 |
半凝固プロセスにより実鋳造試験および加圧を併用した新鋳造法(SSCP法)を開発し、プロセス特性と成形体の特性を調査した。以下主要な結果を述べる。 (1)鋳鉄半凝固プロセスの実用化試験 ・機械攪拌方式およびクーリングプレートによる注湯のいずれを用いても、50kgの鋳物を鋳造することができた。クーリングプレート使用において欠陥発生が少ないことが確認できた。 ・薄肉部への充てんについては、固相率が5%以内では3mm厚さのキャビティまで充てん可能であり、またそれ以上の固相率では10mmまでの厚さで鋳造可能であった。 ・鋳物厚さによりミクロ組織は異なるが、基本的にすべての場所において粒状のオーステナイトが生成し、半凝固プロセス特有の組織が得られた。 (2)半凝固-加圧組合せプロセス(SSCP法)による高機能鋳鉄の開発 ・欠陥レスの高機能鋳鉄を目指してSSCP法により金型鋳造品を成形した。これにより、注湯温度1300〜1400℃で残留気孔がない引張強度710〜800MPa、伸び2.5〜4.2%、ビッカース硬度530〜660という革新的鋳鉄が得られた。 ・加圧により成形体の鋳型転写性が向上した。 ・加圧により微細な黒鉛組織を現出させることができ、微細粒オーステナイトの生成との相乗効果によって高機能鋳鉄が創製できた。 これらをもとに、実プロセス構築のための検証研究を継続中である。
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