研究課題/領域番号 |
14350491
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西 則雄 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70001857)
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研究分担者 |
春木 雅寛 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (40113609)
野水 基義 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (00311522)
坂入 信夫 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (60153863)
古池 哲也 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手
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キーワード | 生体高分子系複合素材 / 環境ホルモン / 内分泌撹乱化学物質 / DNA / DNA透析法 / ダイオキシン / DNA-合成高分子複合体ゲル / 選択的除去 |
研究概要 |
近年、ダイオキシン類をはじめとする内分泌撹乱物質(環境ホルモン)の深刻な影響について、早急な対応が求められている。このような状況下、今現在行わなければいけない急務の一つは、これらの物質が人類の体にできるたけ入らないようにすることである。我々はDNAやシクロデキストリンを含む複合素材と多くの環境ホルモン類の相互作用を調べた。その結果、DNA系素材はダイオキシン類、PCB類、ベンツピレンなどを、またシクロデキストリン系素材ではビスフェノールA、ノニルフェノール等を選択的に取り込むことが明らかになった。(平成11〜14年度、基盤研究B2(一般))これらの知見を背景に、本研究では主としてDNAを含有する生体高分子系複合素材を利用した各種環境ホルモン類の選択的濃縮・分離・除去システムの構築を目指している。 昨年度までは、紫外線照射法により2重らせんDNAを各種担体に効率的に固定する方法を開発した。この際担体としては、多孔質ガラスビーズ、不織布に加えて合成高分子系樹脂、HPLC用の樹脂などを用いた。 今年度は、この紫外線照射法に加え、1)DNA透析法によるダイオキシン類の濃縮・分離・除去法の開発 2)DNA-合成高分子複合体ゲルによるダイオキシン類除去システムの開発 を推進した。
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