研究課題/領域番号 |
14350522
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
福地 信義 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80039677)
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研究分担者 |
李 旗 名村造船所, 船舶海洋事業部, 技術研究院
胡 長洪 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (20274532)
篠田 岳思 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (80235548)
村山 雅己 製品安全評価センター(旧:船舶艤装品研究所), 主任研究員
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キーワード | 労働安全性 / 金属ヒューム / 集塵・排気システム / 換気制御 / ヒューム拡散 / 工場計測 / ヒューム分析 / 可視化実験 |
研究概要 |
造船内業工場における溶接・切断時に発生する金属ヒュームによる工場内空気汚染は労働衛生上問題となることが多い。このため、今年度は以下の研究を行った。 (1)金属ヒュームの拡散と換気に関する実験 ヒュームの拡散状態と換気流の把握を行うために、内業工場をモデル化した擬似2次元模型を用いて、着色塩水の比重差置換による模擬的な流動可視化実験を行った。また、非等温場の運動量・温度・ガスの輸送方程式に基づき換気流とヒューム濃度の数値解析を行い、その妥当性を調べた。さらに、実験要因を種々変えて流動可視化実験を行い、排煙位置、換気量、屋根形状とヒューム流動状態の関係を明らかにした。 (2)内業工場における金属ヒュームの全体換気と換気効率 造船所の船殻工場をモデル化した3次元の工場模型を用いて、漏煙試験用発煙片の発煙によりヒューム流動の可視化実験を行った。そして二層ゾーンモデルによりヒューム煙の拡散を解析して両者の比較を行った。さらに、作業時間を模した時間間隔をもつ発煙点を仮定して、切断作業時のヒューム拡散に関する状態解析を行い、換気口位置、換気ファンの設置数などとヒューム層厚や熱量の関係および換気効率を明らかにした。 (3)内業工場における溶接・切断ヒューム濃度計測 大型および中型の造船所の内業工場において、溶接・切断ヒュームについて,1)サンプラーによる質量濃度計測、2)光散乱方式濃度計による質量濃度計測、3)パーティクルカウンターによる粒径分布計測、などを行った。これにより、溶接・切断ヒュームの濃度分布と換気システムの関係および集塵・排気システムの効果を調べた。なお、このヒューム濃度計測については次年度も行う予定である。
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