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2002 年度 実績報告書

TACベクターとプロテオーム解析を用いたダイコンの稔性回復遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 14360007
研究機関京都産業大学

研究代表者

寺地 徹  京都産業大学, 工学部, 教授 (90202192)

研究分担者 黒坂 光  京都産業大学, 工学部, 教授 (90186536)
山岸 博  京都産業大学, 工学部, 教授 (10210345)
キーワードダイコン / ミトコンドリア / 雄性不稔 / 稔性回復遺伝子 / TACベクター / 国際研究者交流
研究概要

本申請課題はダイコンのオグラ型雄性不稔に対する稔性回復遺伝子(Rf遺伝子)をクローニングし、その機能を明らかにすることを目的としている。申請時、クローニングされていたRf遺伝子は、全高等植物を通じてトウモロコシのRf2(アルデヒド脱水素酵素をコードするとされる)のみであったが、今年度アメリカの研究グループによりペチュニアのRf遺伝子が、また日本の植物工学研究所のグループによりナタネのRf遺伝子がそれぞれクローニングされ、いずれもPPRモチーフを持つ新規タンパク質をコードするものであることが示された。特に後者のRf遺伝子は、中国ダイコン「園紅」に由来することがわかっており、オグラ型細胞質と近縁なコセナ型細胞質による雄性不稔を回復することから、我々がターゲットとするハツカダイコン「Comet」、ハマダイコン及びR.raphanistrumのRf遺伝子との異同が注目された。そこで急遽、オグラ型細胞質を持つハマダイコンから育成したF_2分離集団を用いてSNP解析を実施したが、両者が同じものであるという証拠は得られなかった。一方、ハツカダイコンのRf遺伝子のマップベースドクローニングは計画通り実施しており、昨年末、中国華南農業大学の劉教授を京都産業大学に迎え、TACベクターによる「Comet」のゲノミックライブラリーの作成を終えた。現在、最初に作成したライブラリーの評価、スクリーニング方法の検討などを行っており、必要に応じ2次、3次のライブラリーを作成する予定である。また、「Comet」、R. raphanistrumそれぞれから育成したF_2分離集団の各個体を温室で栽培中であり、開花を待って表現形を調査する予定である(DNAなどは調製済みである)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Murayama, S: "Identification of a sequence tagged site (STS) marker linked to a restorer gene for Ogura cytoplasmic male sterility in radish (Raphanus sativus L.) by non-radioactive AFLP analysis"Euphytica. 129・1. 61-68 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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