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2002 年度 実績報告書

非カルビン型独立栄養的炭酸固定反応

研究課題

研究課題/領域番号 14360049
研究機関東京大学

研究代表者

石井 正治  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30193262)

キーワード還元的TCAサイクル / 3-ヒドロキシプロピオン酸サイクル / Hydrogenobactor thermophilus / Acidianus brierleyi
研究概要

好熱性水素細菌Hydrogenobacter thermophilusで機能する還元的TCAサイクル中の炭酸固定酵素反応に関して、特にPyruvate : ferredoxin oxidoreductase反応、2-Oxoglutarate : ferredoxin oxidoreductase反応について詳細に解析し、in vitroにおいて炭酸固定反応を再現することに成功した。
また、アーキアに属する好熱性硫黄細菌Acidianus brierleyiからAcyl-CoA carboxylaseの精製と特徴付けを行った。これは、アーキアとしては初めての例である。精製酵素は以下の点において他のacetyl-CoA carboxylaseと共通の性質を示した。即ち、(1)ビオチン並びにATPに依存するカルボキシラーゼである。(2)反応に、二価金属(Mg)、重炭酸、ならびにacetyl-CoA(或いはpropionyl-CoA)を必要とする。(3)3つの機能部位を有し、保存モチーフを有する。しかしながら、A.brierleyiのAcyl-CoA carboxylaseのいくつかの性質は他のAcetyl-CoA carboxylasesとは異なっていた。そうした性質とは、サブユニット構造、Acetyl-CoAとPropionyl-CoAに対するK_mの比,至適pH及び至適温度、さらにはpalmitory-CoAによる酵素の活性化である。こうした結果から、精製Acyl-CoA carboxylaseがその機能面と特質面で特異なものであることを示す一方、アミノ酸配列の保存から示されるように分子レベルでは他の酵素と共通の性質を示すことを、明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Chuakrut Songkran et al.: "Characterization of a bifunctional archaeal acyl coenzyme A carboxylase"Journal of Bacteriology. 185・3. 938-947 (2003)

  • [文献書誌] 石井 正治: "3-ヒドロキシプロピオン酸サイクルで機能する炭酸固定反応"日本農芸化学会誌. 77・4(印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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