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2004 年度 実績報告書

ゲノム情報に立脚したスギの木材性質及び成長の解析-遺伝子型及び生育環境効果の総合的解明に向けて-

研究課題

研究課題/領域番号 14360100
研究機関秋田県立大学

研究代表者

高田 克彦  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 助教授 (50264099)

研究分担者 飯島 泰男  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
古賀 信也  九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (20215213)
伊藤 哲  宮崎大学, 農学部, 助教授 (00231150)
キーワードスギ / 精英樹 / 木材材質 / 成長 / 遺伝子型
研究概要

種苗のゲノム情報に立脚したスギ材の木材材質と成長の変異を解析・把握する目的で以下の実験・研究を行った。
(1)さし木由来の林分における木材性質及び成長の調査・解析
九州・四国地域の異なる植栽環境で生育した精英樹25クローンの木材材質及び成長の調査を行った。その結果、精英樹25クローンの木材材質(ヤング係数、木材密度)に関しては高い順位相関が得られた。一方、少数ながら異なる生育環境で大きな材質変異を示すクローンの存在も明らかになった。これらの特異な精英樹では標高や気象等の生育環境違いによって木材組織細胞に差異が生じている可能性が示唆された。
(2)実生由来の林分における木材性質および成長の解析
秋田県下のスギ実生林分において、木材材質及び成長の解析を行った。対象とした林分は樹齢60年〜110年の人工林、樹齢約250年の天然林である。その結果、スギ人工林では樹齢20年前後で木材材質が安定しはじめ、樹齢30年以降に形成された材は実用上間題のない材質を生産していることが明らかとなった。また、材質が安定化する部位を非破壊的に明らかにする目的でフーリエ変換法を利用した新しい手法を開発した。
(3)スギ種苗の遺伝子型同定技術の開発
スギの遺伝的変異を精度高く解析するため、DNA分子マーカーの一つであるSSRマーカーを用いて遺伝子型同定技術を確立した。秋田県で選抜された精英樹を対象にした実験の結果、60精英樹の遺伝子型を確定することができた。また、これらの精英樹はそれぞれが選抜された地域で遺伝的に近縁な集団を形成していることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Growth and wood quality of Sugi (Cryptomeria japonica) planted in Akita Prefecture (II)2005

    • 著者名/発表者名
      Zhu, JJ, Tadooka, N., Takata, K., Koizumi, A.
    • 雑誌名

      Journal of Wood Science 51・2(in press)

  • [雑誌論文] Application of the Fourier analysis to determine the demarcation between juvenile/mature wood2005

    • 著者名/発表者名
      Csoka, L., Zhu, JJ., Takata, K.
    • 雑誌名

      Journal of Wood Science 51・3(in press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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