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2004 年度 実績報告書

牡蠣の小型球形ウイルス(SRSV)浄化法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14360102
研究機関北海道大学

研究代表者

吉水 守  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (40122915)

研究分担者 田島 研一  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (80002252)
西澤 豊彦  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (10222184)
澤辺 智雄  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (30241376)
キーワード牡蠣 / ノロウイルス / 小型球形ウイルス / SRSV / 浄化 / 電解殺菌 / 紫外線殺菌 / 加圧
研究概要

今年度の研究から得られた成果は以下のとおりである。
1.昨年秋以降、糞口感染によるノロウイルス感染症が多く見られるようになり、カキのノロウイルスによる食中毒が、カキ固有のウイルスによるものではないことが広く理解されるようになった。しかし、食品としての安全なカキを供給するために養殖カキ類の浄化技術開発は重要な課題となった。
2.ノロウイルスが培養できないために、本ウイルスの感染性を指標にした浄化法の確立が困難であることから、同属の近縁なネコカリシウイルス(FCV)を代替に、FCVの感染価を指標とした浄化技術を検討した。
3.現在牡蠣の脱殻に用いられている40℃・800気圧・5分間の処理により、FCVの感染価は90%以上減少した。
4.FCVの感染性を指標に評価を行うと、昨年の明らかになった電解海水を用いたカキの飼育、20℃での昇温飼育、および40℃・800気圧5分による脱殻法を組み合わせた技法が有効であることが明らかになった。
5.カキの消化管ホモジナイズ液より抗ウイルス活性を有する細菌を4株分離し、得られた4株の抗ウイルス活性を測定したところ、その1株の培養液は10^<5.75>TCID_<50>/wellのFCVを不活化した。このVibrio属細菌の同定、抗ウイルス物質の性状・化学構造・作用機序等の検討が課題となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 衛生管理型標津漁港の細菌学的調査2004

    • 著者名/発表者名
      笠井久会, 杉山絵美, 吉水 守
    • 雑誌名

      日水水産学会誌 70

      ページ: 65-70

  • [雑誌論文] 秋サケの食品としての安全性確保について2004

    • 著者名/発表者名
      笠井久会, 野村哲一, 吉水 守
    • 雑誌名

      魚と卵 170

      ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 大学と地域の産学官連携-魚類防疫分野を例にして-2004

    • 著者名/発表者名
      吉水 守
    • 雑誌名

      日本水産学会誌 70

      ページ: 964-967

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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