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2002 年度 実績報告書

魚類の性決定と性分化機構の生理学的、分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14360114
研究機関琉球大学

研究代表者

中村 將  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (10101734)

研究分担者 平井 俊朗  帝京科学大学, 理工学部, 助手 (30238331)
小林 亨  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (30221972)
キーワード性分化 / 卵巣分化 / 精巣分化 / エストロゲン / アロマターゼ / 性転換 / ティラピア / 芳香化酵素阻害剤
研究概要

哺乳類を除くいくつかの脊椎動物で報告されているような芳香化酵素阻害剤(ファドロゾール)による精巣への性転換は、エストロゲンが卵巣分化/発達に関与することを示している。しかし、エストロゲンが卵巣分化のどのステップに関与するのかは不明なままである。本研究では、エストロゲンが魚類生殖腺分化過程にどのような作用機序で卵巣分化に関与するかを明らかにするための基礎的知見を得るために、遺伝的雄であるXYティラピアのエストロゲンによる性転換卵巣分化誘起過程で発現の変化する遺伝子を検索した。
方法
卵巣分化過程におけるエストロゲンの下流遺伝子の検索
XY個体を孵化後4-6日にエストロゲンで処理すると、機能的な雌への完全な性転換が誘起できる。この系を用いて孵化後15日の対照個体、処理個体から生殖腺を単離し、total RNAを抽出した。これを材料として、サブトラクション法、reverse-ノーザン法及び、in situ hybridizationを用いて発現促進、あるいは発現抑制を受ける遺伝子産物を検索した。
結果
卵巣分化時のエストロゲンの下流遺伝子カスケードを明らかにするために、エストロゲンによるXY個体の性転換卵巣分化の誘起に伴って特異的に発現する遺伝子産物をサブトラクション法により検索した。現在までに、エストロゲン依存性の性転換卵巣分化の誘起において、発現の変化する遺伝子産物を10個、得た。この中、発現の増加するもの、減少するものは、それぞれ、7、3個であった。In situ hybridizationによって、発現の増加するものの中で2個は生殖細胞特異的に発現することがわかった。その他は体細胞に特異的な発現を示した。現在、生殖腺分化過程におけるこれらの遺伝子産物の発現プロファイルを調べている。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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