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2003 年度 実績報告書

多様な循環システムの統合による循環型社会適応型農業モデルの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14360126
研究機関東北大学

研究代表者

工藤 昭彦  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00073966)

研究分担者 伊藤 房雄  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30221774)
南條 正巳  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60218071)
両角 和夫  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30312622)
大村 道明  東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (70312626)
冬木 勝仁  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00229105)
キーワード土壌・生態循環 / 環境保全型農業 / バイオガス / LCA分析 / 経営内循環 / ビジネス循環 / 制度比較 / 政策支援システム
研究概要

今年度は初年度に引き続き、主に多様な循環システムの構築に取り組む国内外の先進的事例を対象に現地調査を行い、技術的および経営経済学的視点から検討を試みた。
その結果、例えば技術的視点からは、慣行防除時の約8割の収量を生産者が諒解するならば殺虫剤を使用しなくとも稲作が可能であること、また無農薬栽培には慣行栽培と較べて天敵の増加等の優位性があり、安全なコメづくりの観点からも否定されるべきでないことが明らかにされた。
一方、バイオガスのトラック輸送とパイプライン輸送の経済効率性を比較検討したLCA分析からは、長期的(約30年後)にはパイプライン方式に優位性がみられることが明らかにされた(ただし、人件費は考慮せず)。また、循環型農業へのLCAの適用可能性を検討したサーベイからは、LCA研究で頻繁に利用されるCO2や温暖化といった評価指標が、農家の環境負荷改善に向けた誘因になり難いことが明らかにされた。さらに、堆肥の経営内循環とビジネス循環に取り組む2つのタイプの経営比較から、両者の発展経路の相違には、経営者の理念のみならず土地賦存量の違いが大きく影響していることが明らかにされた。
このほかに、循環型農業の構築に向けた法制度等の課題を明らかにするために、ドイツ連邦農業研究所、ニーダーザクセン州農林省、シューマックバイオガス社(フライブルグ)を訪問し農林大臣等との意見交換および関連資料の収集を行なった。その分析結果は現在取りまとめ中である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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