研究課題/領域番号 |
14360136
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
田畑 保 明治大学, 農学部, 教授 (10308067)
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研究分担者 |
石月 義訓 明治大学, 農学部, 助教授 (90222992)
大内 雅利 明治大学, 農学部, 教授 (60147915)
合田 素行 農水省, 農林水産政策研究所, 海外部長(研究職)
加瀬 良明 明治大学, 農学部, 助教授 (00204412)
廣政 幸生 明治大学, 農学部, 教授 (00173295)
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キーワード | 循環型社会 / 持続可能型社会 / 食品リサイクル / 環境保全型農業 / 地産地消 / 都市と農村 / 地域循環システム / バイオマス |
研究概要 |
(1)海外調査については、デンマーク、ドイツ、ベルギーを取り上げて実施した。デンマーク、ドイツはクリーンエネルギー、再生可能なエネルギーの開発に力が注がれ、その一環として家畜糞尿や生ゴミ等の有機性廃棄物の資源化、バイオガス生産の取り組みが進んでいるところで、そうしたバイオガスプラントによる資源リサイクル、発電等の取り組みの実態、それを支えている政策や経済的条件等について関係機関や農業者、研究者から聞き取り調査、資料収集を行った。ベルギーはN、P等についてのEU理事会指令とも関連して家畜糞尿の投入、過剰施肥が問題となっているところであるが、そうした畜産の糞尿問題とそれに対する対策を中心にして関係機関や研究者からの聞き取り、資料収集を行った。 (2)国内調査では、家庭生ゴミ、家畜糞尿の堆肥化を軸に農家と消費者をつなぐ地域循環システムの構築と環境保全型農業の育成とをつなげる取り組みを進めている事例として、一つはそれを市民主導で進めている山形県長井市の「レインボープラン」の取り組み、もう一つは行政主導でそれを進め、全町的な広がりをもって展開している宮崎県綾町の取り組みについて、行政の担当者、農業者、消費者からそれぞれ聞き取り調査、資料収集を行った。 (3)「循環型社会形成」研究会を開催し(6回)、循環型社会についての研究レビュー、当該課題についての研究課題と論点の整理、有機性廃棄物の資源化に対する取り組みの全国動向について検討(外部の専門家による報告討論)、海外調査、国内調査結果の検討等を行った。なお、調査結果については最終年度のとりまとめの他に中間的な取りまとめも随時考えていきたい。
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