研究課題/領域番号 |
14360146
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
飯本 光雄 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009324)
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研究分担者 |
天野 洋 千葉大学, 園芸学部, 教授 (00143264)
雨宮 良幹 千葉大学, 園芸学部, 教授 (40114227)
丸尾 達 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (20143266)
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キーワード | 露地野菜 / 減農薬 / 無農薬 / 農薬代替資材 / 電気分解水 |
研究概要 |
減農薬・無農薬栽培を実現する上で、最も重要な点は圃場条件を作物の生育に最も適した環境にし、健全で丈夫な作物することにより耐病性をつけることが前提となる。電気分解水による病害抑制栽培は、主として作物の地上部病菌のコントロールが中心であり、地下部すなわち土壌内における病菌等のコントロールはほとんど不可能である。そこで、本年度は土壌条件の改善に効果のあると思われる異なるコンポストを施用氏し、それらによる発病抑止効果や作物の生育状態に及ぼす影響について検討した。 まず、複合コンポストのホウレンソウ萎凋病防除効果につて、圃場レベルで検証した結果、コムギフスマを素材にしたコンポストの施用は、ホウレンソウ萎凋病に対して発生抑止効果を示すこと、それに鶏糞堆肥やカニ殻を加えた複合コンポストを施用することにより、さらに効果が向上するという結果を得た。 つぎに、牛糞にナシ剪定枝の炭・木酢液及び微生物資材を混入したコンポスト(以下改良堆肥)を施用し、コマツナとカブの栽培試験で、改良堆肥区の地上部・地下部がそれぞれの対照区よりも生育が促進された。このように、土壌条件をコンポスト等で改良することにより病気の発生を抑制し、作物の生育が促進される結果を得たことは、減農薬・無農薬栽培がより容易になることを実証できた。 本年度が当研究課題の最終年次であるため、それぞれの研究担当においてとりまとめを行った。
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