研究課題/領域番号 |
14360161
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渡辺 智正 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10100174)
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研究分担者 |
鈴木 啓太 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助手 (60261335)
浅野 淳 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (90312404)
森 匡 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (30230072)
大原 睦生 北海道道立畜産試験場, 企画調整室, 室長
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キーワード | ニワトリ / Mx遺伝子 / 野鶏 / アミノ酸置換 / 感染実験 / DNA / PCR-RFLP法 / ウイルス |
研究概要 |
これまで30品種以上のニワトリを用いて、Mx遺伝子の多様性と抗病性研究を行ってきた。In vitro感染実験の結果、631番地のアミノ酸がAsnの場合抵抗性、Serの場合感受性であることを明らかにした。今回、このニワトリMx遺伝子における変異を、少量の血液からゲノムDNAを抽出し、ミスマッチPCR-RFLP法により簡易的に抵抗性あるいは感受性形質かを診断する方法を確立した。 この簡易診断法を、(独)家畜改良センター岡崎牧場のニワトリ集団に応用することを試みた。白レグ、白ロック、ロード、三河、名古屋などの集団(合計約1,000羽)を用いて簡易診断したところ、全体でほぼ50%ずつの分布を示した。現在、産卵鶏の代表種である白レグと、日本在来鶏の代表種である名古屋について、Mx遺伝子抵抗性品種を作出すべく、選抜を開始した。 次に、ニワトリMx遺伝子の多様性と抗病性形質が、その祖先種である野鶏とどのような遺伝的関係を持っているか解析するために、赤色野鶏2種(ラオスおよびインドネシア由来)、灰色野鶏、緑襟野鶏、セイロン野鶏のMx遺伝子のプロモーター領域とC末端の抵抗性・感受性決定部位を含むエクソンの塩基配列を決定した。その結果、ラオス由来の赤色野鶏だけが抵抗性タイプで、他の野鶏は全て感受性タイプであった。また、ラオス由来の赤色野鶏だけがニワトリと類似の塩基配列を示した。
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