研究課題
基盤研究(B)
浸透圧調節に関して、浸透圧受容体が未だに明らかになっていない。この浸透圧受容体の候補として、水チャネルのAQP4が候補となっている。そのために、ニワトリにおいてAQP4の遺伝子をクローニングし、浸透圧刺激に対する遺伝子発現の変化を調べたとこところ、絶水により浸透圧が増加するとAQP4の遺伝子発現が増加することが明らかになった。この結果から、鳥類においてはAQP4が浸透圧受容体である可能性が示唆された。このようなAQP4遺伝子の発現は、哺乳類では観察されていなく、鳥類特異的なものであるかもしれない。また、ニワトリの卵用種と肉用種の2つの系統のニワトリを用い絶水処理による脳内の遺伝子発現を調べた。その結果、絶水により体重が減少し血中の浸透圧が上昇した、ともに肉用種の方がより体重が減少し浸透圧がより増加し、絶水に対する反応は肉用種の方が大きかった。しかしながら、卵用種ではアルギニンバソトシン(AVT)遺伝子発現が刺激されたが、肉用種ではAVT遺伝子発現が刺激されなく、AVT遺伝子発現機構に系統間で何らかの違いがあることが観察された。ニューロペプチドY(NPY)は、摂食誘起に関して重要なホルモンであると考えられているが、絶水処理によっても、NPY遺伝子の発現が誘起され、NPYは水分調節にも重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
すべて 2005 2004 2003 2002
すべて 雑誌論文 (23件)
J.Poult.Sci. 42
ページ: 70-78
General and Comparative Endocrinology. 141
ページ: 39-47
Gen Comp Endocrinol. 141
Am.J.Pathology 164
ページ: 243-251
General and Comparative Endocrinology. 139
ページ: 131-136
Endocrinology 145
ページ: 1612-1616
Physiol Behav 80
ページ: 713-719
Gen and Comp Endocrinol 139
J.Poult.Sci. 40
ページ: 45-52
Poult.Sci. 82
ページ: 1462-1467
ページ: 309-318
Gen Comp Endocrinol. 134
ページ: 198-202
J Mol Endocrinol. 31
ページ: 499-508
ページ: 121-129
Poultry Sci. 82
Gen Comp Endocrinol 134
J.Poult.Sci. 39
ページ: 91-99
ページ: 302-309
Biochem.Biophy.Acta 1579
ページ: 185-188