研究課題
基盤研究(B)
1)トキソプラズマ原虫のベクター化トキソプラズマ原虫由来のピリメタミン耐性ジヒドロ葉酸レダクターゼチミジル酸シンターゼ(DHFR-TS)遺伝子と海洋生物由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子発現ユニットの間にマルチクローニングサイト(MCS)を持つトランスファーベクターpDMGを構築した。MCSに外来抗原遺伝子を挿入したpDMGプラスミドをElectroporation法によりトキソプラズマ原虫に導入した後に、ピリメタミンによる薬剤選択とGFPによるカラー選択を行ったところ、目的の外来抗原遺伝子を発現する組換えトキソプラズマ原虫を効率よく作製することに成功した。2)ネオスポラ原虫のワクチン抗原NcSRS2を発現する組換えトキソプラズマ原虫の作製とワクチン効果の評価ネオスポラ原虫の主要ワクチン候補抗原NcSRS2遺伝子を発現する組換えトキソプラズマ原虫Tg/NcSRS2を作製した。1組換えTg/NcSRS2により発現されたNcSRS2の局在、分子量及び抗原性などはネオスポラ原虫由来の天然型NcSRS2に類似していることが示された。一組換えTg/NcSRS2で免疫したマウスではネオスポラ原虫に対する感染防御効果が認められた。3)クリプトスポリジウム原虫のワクチン抗原CpP23を発現する組換えトキソプラズマ原虫の作製とワクチン効果の評価クリプトスポリジウム原虫の主要ワクチン候補抗原CpP23遺伝子を発現する組換えトキソプラズマ原虫Tg/CpP23を作製した。組換えTg/CpP23により発現されたCpP23の局在、分子量及び抗原性などはクリプトスポリジウム原虫由来の天然型CpP23に類似していることが示された。組換えTg/CpP23で免疫したマウスではクリプトスポリジウム原虫中和抗体の上昇が認められた。
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