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2003 年度 実績報告書

Cre/Pseudo loxP系による形質転換動物作出法の開発と利用

研究課題

研究課題/領域番号 14360174
研究機関東京大学

研究代表者

東條 英昭  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20041668)

研究分担者 内藤 邦彦  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20188858)
キーワードトランスジェニック / マウス / 遺伝子導入 / Cre / loxp / Cre酵素 / Pseudoloxp
研究概要

外来遺伝子を導入する際主に利用されるDNA顕微注入法は、DNAの注入が前核でのDNA複製の開始が後に行われた場合、生産されたTg個体にはしばしばモザイクとなる。もし、外来遺伝子を保有する細胞が生殖細胞に分化していないと、外来遺伝子は子孫へ伝達されないためTg動物は一代限りのモザイクTg動物となる。DNA顕微注入法を利用してモザイクTg動物が作出されないように外来遺伝子を宿主ゲノムのpseduolox部位に組み込ませるためには、前核期胚でDNA複製前に注入したCre遺伝子の発現があり、この酵素の作用により外来pseudoloxp部位をもつ遺伝子と宿主ゲノム内のpsedoloxp部位との間で組み換えが起こることである。そこで、1)前核に注入したCre発現ベクターと両側にpseudoloxp部位をもつLaxZプラスミドを前核に注入したところ、DNAの複製前にCre酵素の発現とpseudoloxp部位での組み換えが生じたことが確認された。2)前核期に注入したCre酵素が発現し、宿主ゲノム内に存在するpsedoloxp部位を認識して組み換えを起こすかを検証した。CMV/loxP/CAT/loxP/LacZ遺伝子が導入されたTgマウス(大阪大学医学部宮崎純一教授より供与)を通常のマウスと交配して採取した受精卵にDNA顕微注入法によりCAG/Cre発現ベクターを注入し、体外で桑実胚あるいは胚盤胞まで発生させた結果、DNA複製前で組み換えに組み換えの起ることが判明し、また、内在loxp部位で高い頻度で組み換えの起ることが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ikeda K: "Inhibitory function of whey acidic protein in the cell-cycle progression a Mouse mammary epithelial cells (EpH4/K6 cells)"J.Reprod Dev.. 50. 87-96 (2004)

  • [文献書誌] Yokouchi K: "Stage-specific regulatory element of mouse Sry gene"Mol Reprod Dev. 64. 389-396 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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