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2002 年度 実績報告書

牛海綿状脳症病原体の高感度検出系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14360175
研究機関東京大学

研究代表者

小野寺 節  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)

研究分担者 佐伯 圭一  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (10311630)
松本 芳嗣  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00173922)
キーワードプリオン / BSE / 牛海綿状脳症 / ウエスタン・ブロット / ELISA / RT-PCR / スクレイピー / 心臓異常
研究概要

我々はマウスにシロオリックスプリオン蛋白遺伝子(o-Prnp)を導入したトランスジェニックマウス(Tg(o-Prnp))を作製し、スクレイピー病原因子に対する感受性について解析を行ってきた。そこで以下の実験を行った。
1.本年はプリオン遺伝子欠損マウスと交配をさらに継続させ、マウスプリオン遺伝子を欠損させたTg(o-Prnp)マウスを導入したo-Prnpの及ぼす心臓異常についてRT-PCR法、ヘマトキシリン・エオジン法、心電図法により解析を行った。
2.Tg(o-Prnp)マウスについて、もとのマウスプリオン蛋白と共存する場合は、潜伏期が30日程度、短縮されることがスクレイピーで明らかにされた。したがってこのマウス個体について、病理組織学的検査、ウエスタンブロット(Western Blot/WB)法を行った。
3.WB法、免疫組織化学に用いる為の高感度反応血清を作製するために、オリックスプリオン蛋白質を大腸菌で発現し、ウサギを用い免疫した。すでに、羊型プリオン蛋白質に対する抗体においては、一定の陽性反応がトランスジェニックマウスを用いた免疫反応において得られているが、今後はさらに高感度検出系を目指す高品質のウサギ血清の作出を試みた。
4.我々はすでに羊型プリオン蛋白質を脳組織に対するWB法については一定の成果を得ている。しかしながら心臓におけるWB法についての条件をさらに詳細に検討した。
5.RT-PCR解析によってo-Prnp遺伝子の存在を全身各臓器において検出した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shyu.W.C., Onodera.T.: "Molecular modulation of expression of prion protein by heart shock"Mol. Neuro-Bid.. 26(1). 1-12 (2002)

  • [文献書誌] Toniolo, A., Onodera, T.: "DNA immunization of mice against VPI capsid of coxsackievirus"Scan. J. Immunol.. 56. 448-455 (2002)

  • [文献書誌] Onodera, T., Nishimura, T.: "Japanese BSE cases"Bull. Soc. Franco-Japonais Sci. Vet.. 14(In press). (2003)

  • [文献書誌] Sugiura, K., Onodera, T.: "Assessment of risk that Japan will have a case of BSE"OIE Review. (In press). (2003)

  • [文献書誌] 小野寺 節: "現場でのBSE対策"食品衛生研究. 52(2). 23-32 (2002)

  • [文献書誌] 小野寺 節: "プリオンの測定法について"Organ Biology. 9(3). 7-13 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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