研究課題/領域番号 |
14360183
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 酪農学園大学 (2004) 北海道大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
廉澤 剛 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (70214418)
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研究分担者 |
滝口 満喜 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (70261336)
落合 謙爾 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (80214162)
笠岡 達彦 ノバルティスファーマ株式会社, 主任研究員
大泉 巌雄 中外製薬株式会社, 研究員
日下 雅美 武田製薬株式会社, 主席研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | 腫瘍 / 腫瘍休眠療法 / 分化誘導 / 血管新生阻害 / 犬 / 臨床試験 / 腫瘍血管 |
研究概要 |
悪性腫瘍が自然発生した犬に、血管新生阻害剤TNP-470とサリドマイド、および分化誘導剤OCTを投与し、これらの薬剤の副作用をおもに調べ、さらに可能な範囲で抗腫瘍効果について調べた。 TNP-470は、1回あたり12.5〜223mg/m^2の量で、皮下あるいは静脈内に週1〜3回の割合で投与した。この研究薬は47症例に使用し、副作用と考えられる徴候として、ふらつきあるいは震えが9症例に認められ、次いでけいれん発作が4症例に、出血、食欲低下および嘔吐がそれぞれ1症例に認められた。 サリドマイドは、1回あたり5.0〜20mg/kgの量で毎日経口投与した。この研究薬は、23症例に投与され、副作用と考えられる徴候として、ふらつき、沈鬱あるいは便の軟化が6症例に認められた。 OCTは、1回あたり0.03〜0.12μg/kgの量で毎日経口投与した。この研究薬は、31症例に投与されたが、2週以上にわたり投与された21症例中7症例に高Ca血症が認められた。高Ca血症は休薬によって1週以内に正常に復した。いずれの薬剤においても、副作用と血液検査の変化に重篤なものはなかった。 抗腫瘍効果に関しては、比較対照がないため腫瘍の成長速度や遠隔転移率を抑制しているかを明らかにすることは難しかったが、いくつかの症例で原発巣あるいは転移巣に縮小が認められた。また、高率に転移が生じる骨肉腫などの症例においては、長期にわたって転移が生じない症例も認められた。 以上のことから、今回用いた血管新生阻害剤と分化誘導剤は、従来の抗癌剤と比較して重篤な副作用は極めて少なく、また腫瘍が縮小する症例を認めたことから、腫瘍休眠療法を目指す治療薬としてさらに検討する価値が大きいと思われた。
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