研究課題/領域番号 |
14360184
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
岡田 啓司 岩手大学, 農学部, 助教授 (60233326)
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研究分担者 |
内藤 善久 岩手大学, 農学部, 教授 (40003785)
安田 準 岩手大学, 農学部, 教授 (20142705)
大塚 浩通 北里大学, 獣医畜産学部, 助手 (40327458)
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キーワード | 牛群 / 免疫プロファイル / 周産期疾病 |
研究概要 |
牛群における周産期病と免疫状態の関連を明らかにするため、疾病多発群と健康群の2牛群について免疫プロファイルテストを試みた。乳熱、第四胃変位や乳房炎などの周産期疾病が多発した牛群(疾病群)では疾病発症率が40.0%であった。対照には周産期疾病の発症がなく臨床的に健康であった牛群(健康群)を用い、両群を5つの乳期に分け比較した。NRC飼養標準を参考にした飼養内容では疾病群のTDN、NDFならびにNFCは健康群に比べ泌乳初期から泌乳中期かけて低かった。すべての乳期において、疾病群は健康群に比べ血清総コレステロール値が低く、血液尿素窒素値が高かった。白血球数、好中球数、MHC class-II低陽性細胞(低蛍光強度;単球)数はすべての乳期において、疾病群が健康群に比べ高かった。また血清インターロイキン-1ならびに腫瘍壊死因子活性は、すべての乳期において疾病群が健康群に比べ高かった。周産期疾病の多発する牛群では免疫状態に異常があり、免疫プロファイルテストは牛群としての免疫状態を評価するために有用であることが示唆された。
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