研究課題
基盤研究(B)
周産期乳牛の生体防御機構の解析と機能修飾に関する研究を実施し以下の成績を得た。(1)周産期乳牛の好中球化学発光反応およびp38MAPK活性より、分娩時の好中球CR3およびFcrR刺激反応は有意に低下しており、細胞の情報伝達系と密接に関連していることを明らかにした。(2)白血球機能に及ぼすサイトカイン1L-1β,1L-6,TNF-αの影響1L-1β,TNF-αは好中球の活性酸素生成およびT-リンパ球を活性化し、アポトーシスを早期に誘導することを認めた。刺激に伴う好中球のアポトーシス,アネキシンV発現、細胞内[Ca^<2+>]、濃度およびCaspase-3活性の関連をウシ好中球で明らかにした。(3)好中球のCR3-FcrRの共刺激に伴う機能と情報伝達解析により、共刺激により、O_2^-生成および伝達系(リン酸化)の増強を明らかにした。同産期好中球では、その反応が低率化することを認めた。(4)乳牛へのビタミンE・Se投与と細胞濃度への影響。血清E・Seの分娩時の低下および投与により血清Seは48時間後、Eは6時間でピークに達した。抗酸化活性は投与後1〜3週間で有意に高値を示し機能修飾が認められた。(5)ウシ乳腺へのラクトフェリン(Lf)投与により、白血球機能および乳腺の感染防御効果の向上が示唆された。
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