研究課題/領域番号 |
14360210
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
白畑 實隆 九州大学, 農学研究院, 教授 (90154377)
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研究分担者 |
照屋 輝一郎 九州大学, 農学研究院, 助手 (10273971)
片倉 喜範 九州大学, 農学研究院, 助教授 (50264106)
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キーワード | 体外免疫 / ヒト型抗体 / アレルギー / ファージディスプレイ法 / コメアレルゲン / TNF-α / IgE / 大量生産 |
研究概要 |
(1)体外免疫の機構解明:体外免疫時に添加するロイシルロイシンメチルエステル(LLME)により単球除去が可能となり、ヒト末梢血リンパ球に対して抗原感作が可能であることが明らかとなった。抗原感作時に存在する単球は、未熟樹状細胞様の表現型および活性を有し、免疫応答を抑制しているものと考えられた。また抗原感作時に添加するムラミルジペプチド(MDP)の作用点は、主に抗原提示細胞としての樹状細胞であり、Toll-Like receptorを介したシグナルによりその成熟を誘導し、抗原特異性および抗体産生量の増強を誘導しているものと考えられた。 (2)体外免疫・ファージディスプレイ融合システムによる効率的ヒト抗体遺伝子可変領域の取得:体外免疫により抗原特異的抗体産生応答を誘導したリンパ球をファージディスプレイ法に供することで、高効率に抗原特異的ヒト抗体遺伝子可変領域遺伝子を取得することのできる系の構築に成功した。 (3)リスク評価系の構築:体外免疫により作製したコメアレルゲン特異的ヒトIgE抗体、分化誘導剤処理を施したKU812細胞およびコメアレルゲンより構成される、ヒスタミン遊離を指標としたin vitroアレルギー反応評価系の構築に成功した。また個体差依存的な免疫応答の違いを体外免疫により解析可能であることに着目し、内分泌かく乱物質類の個体差に依存したリスク評価およびアレルギー疾患依存的な免疫応答の変化を体外免疫法により解析した。 (4)抗ペプチドヒト抗体の作製:体外免疫法の汎用性をより高めるため、ペプチドを感作抗原として用い抗ペプチド抗体の取得を行った。その結果、コメアレルゲン、コレラトキシンBサブユニットおよびTNF-αに対する抗ペプチド抗体産生B細胞株の取得に成功した。
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