研究課題/領域番号 |
14370004
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
森 千里 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90174375)
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研究分担者 |
深田 秀樹 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (00359598)
小宮山 政敏 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 講師 (70175339)
国府田 正雄 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (50361449)
戸高 恵美子 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助手 (30334212)
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キーワード | 生殖器 / 分化 / DNAメチル化 / RLGS法 / 遺伝子発現 / 内分泌撹乱物質 / ジエチルスチルベストロール / エピジェネティクス |
研究概要 |
前年度までの研究では、合成女性ホルモンのジエチルスチルベストロール(DES)をC57BL/6マウス新生仔に3μg/pup/day投与し、Restriction Landmark Genomic (RLGS)法でDNAメチレーションを解析したところ、雄性生殖器の精巣上体と雌性生殖器の子宮のメチレーションが、それぞれ約1000ヶ所中、7ヶ所および11ヶ所変化していた。 さらにDRSによるメチレーションの変化の濃度依存性を調べるため、より低用量(0.3、0.03、0.003μg/pup/day)の投与による影響を調べた。その結果、濃度を上げるほどメチレーションの変化が大きくなって行くことが明らかとなった。 今年度は、DESを投与してメチレーションが変化した部位に関する研究を行った。RLGS法にて変化が検出された部分のDNAを抽出し、その断片に関する解析を行った。精巣上体で4ヶ所、子宮で3ヶ所の解析を行い、GC含量の計算や染色体上の位置の同定、近傍遺伝子の検索などを行った。子宮の3ヶ所については、いずれも機能未知の遺伝子の近傍か、既知の遺伝子から離れた部位であった。精巣上体の4ヶ所については、zinc finger protein、RNA helicase、タンパクリン酸化酵素関連遺伝子、retinal disease関連遺伝子の近傍に位置していた。それらのメチレーションについてリアルタイムPCR法を用いて確認したところ、RLGSの結果と合致するものもあったが、変化していないものもあった。 DES投与によってメチレーションが変化したメカニズムや、その変化が雄性生殖器の分化に及ぼす直接的な影響については今後の研究課題である。
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